好きの代わりにサヨナラを《完》
美憂が卒業してしまう。
もう決まってしまったことに、あたしは頭が混乱していた。
オーディション会場でポツンと一人で立っていた時、「あたしもオーディション初めてなんだ」って最初に声をかけてくれたのが美憂だった。
初めてセンターに選ばれて自分には無理だと不安になった時、「あたしも隣で頑張るから」って励ましてくれたのが美憂だった。
何もかも上手くできなくて怒られてばかりで、一度だけもう辞めたいと泣いた日、美憂も一緒に泣いてくれた。
ステージで不安になった時振り返ると、美憂はいつもその可愛い笑顔をあたしに向けてくれた。
あたしの隣で踊る美憂を見ることができなくなる。
あたしはまだそのことが信じられなかった。
あたしは美憂に何もしてあげられてない。
彼女の卒業をちゃんと祝ってあげたかった。
たいしたことはしてあげられないけど、事務所に置いてあった色紙にみんなでした寄せ書きを持ってあたしは必死で夜道を走っていた。
もう決まってしまったことに、あたしは頭が混乱していた。
オーディション会場でポツンと一人で立っていた時、「あたしもオーディション初めてなんだ」って最初に声をかけてくれたのが美憂だった。
初めてセンターに選ばれて自分には無理だと不安になった時、「あたしも隣で頑張るから」って励ましてくれたのが美憂だった。
何もかも上手くできなくて怒られてばかりで、一度だけもう辞めたいと泣いた日、美憂も一緒に泣いてくれた。
ステージで不安になった時振り返ると、美憂はいつもその可愛い笑顔をあたしに向けてくれた。
あたしの隣で踊る美憂を見ることができなくなる。
あたしはまだそのことが信じられなかった。
あたしは美憂に何もしてあげられてない。
彼女の卒業をちゃんと祝ってあげたかった。
たいしたことはしてあげられないけど、事務所に置いてあった色紙にみんなでした寄せ書きを持ってあたしは必死で夜道を走っていた。