カラコン



重い鉄の扉の前で

たち止まるアタシ


「悪かったよ。馬鹿になんてしてないから。ちょっとからかったのはあるけどさ。」


「どうせ……。」


「ん?」








「どうせ前の彼女の所に戻るんでしょ?アタシはただの繋ぎでしょ?」











ビッチな幼なじみの彼女を持つ男

なにかと噂が絶えないこの人の噂



ビッチな彼女でも絶対別れない

何故かって





彼女のことが

大好きらしかった




その彼女が

浮気しようが

殴ってこようが

世間一般それどうよ

みたいな女でも

この男は気にしない




アタシはこの噂を

こんな風になる前から

聞いていた



< 13 / 63 >

この作品をシェア

pagetop