カラコン
重い鉄の扉の前で
たち止まるアタシ
「悪かったよ。馬鹿になんてしてないから。ちょっとからかったのはあるけどさ。」
「どうせ……。」
「ん?」
「どうせ前の彼女の所に戻るんでしょ?アタシはただの繋ぎでしょ?」
ビッチな幼なじみの彼女を持つ男
なにかと噂が絶えないこの人の噂
ビッチな彼女でも絶対別れない
何故かって
彼女のことが
大好きらしかった
その彼女が
浮気しようが
殴ってこようが
世間一般それどうよ
みたいな女でも
この男は気にしない
アタシはこの噂を
こんな風になる前から
聞いていた