カラコン
数センチの距離から
彼が二歩三歩下がる
アタシも少し下がって
扉に寄りかかる
「誰でもいいわけじゃない、これは本当。彼女が変な行動しても浮気と思ってないのも本当。彼女産まれた時から一緒なんだ。俺らまだガキだけど疲れることもあるし、嫌になることもある。それは俺だけじゃなくて彼女もそうだった。お互い納得した筈なんだ。今もそう思ってる。傷心してるわけでもない、適当なわけでもない。マコにお互い頑張ろうって適当に言われた時になんか、あれ?みたいなさ。」
「なに?」
「なんだろう、直感?俺の彼女はマコだ!って天のお告げが……。」
ってわざとに
太陽に向かって
両手を広げるから
アタシ
呆れつつも
大笑い
「アハハハハ!!やっぱり馬鹿じゃん!!」
「内緒ね。俺、わりと控え目で通してるから。」
「確かに‼初めて見たかも、そのノリ。」
下がった
二歩三歩が
今度は
三歩四歩と
アタシに近づく
「マコにしか見せない。」