カラコン
「だから…さ。さとみが言ったように、もう少し彼氏を信用してあげれば良かったのに。今更だけど、私はマコの考えに賛同はしていなかった。ずっとね。私も一応彼氏いるし、別に順風満帆なわけじゃない。それなりに悩んでそれなりにぶつかるよ。でも私は彼氏を信用してる。」
優しい口調で
喋ってはくれるけど
内容は私には痛い
どうしようもない感情が
込み上げる
元カノのせいだと
全てが元カノのせいだと
責任を擦り付けていた
根源はアタシじゃないか
勝手に信用しなくて
逃げたアタシが悪い
彼氏でも元カノのせいでもない
アタシを選んでくれたあの人を
アタシが拒否してただけだ
好きなのに
受け止めていないアタシこそ
言ってることと
やってることが
違うと気付いた
急に足下が
崩れていく錯覚に陥った