ソラは今日も喧嘩中
「あ、うん!」

いつもよりトゲのない口調で大空の所へ。

「こ、小西空です!こにちゃんって呼んでください!」

ぱちぱちぱちぱち...

って、おい!自分でなにこにちゃん宣言してんだぁあああ!!!

自分の失態に気づいた時には遅かった。

「大空と同じ名前なんだね!」

「いつから一緒なの?」

「何部だった?」

と、質問攻め。

8割、大空に関する質問だったが。

「あ、えっと、大空とは小学校からクラスも一緒で...。」

「俺ら、運命だから♡」

そう、大空がおどけてみせると、女子の視線が若干怖かった。

さすがに圧倒されて、その輪からするりと抜ける。

すると、もう一つ輪ができていた。

それが、古賀桜のところだ。

するりとそちらへ移動する。

すると、大空が気づいた。

「あ、こにちゃんに逃げられたー!」

その一言で、結局二つの輪が一つにまとまり、そのタイミングで先生が教室に入ってきた。
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