ソラは今日も喧嘩中
「せっかくユニフォーム貰ったのに、試合出れなかったし。

しかも、しばらく練習出れないとか、マジ最悪。」

そう言いながら、私の手を握って駄々を捏ねる。

そんな姿も愛おしい。

「また頑張ればいいよ。

だから、今はちゃーんと安静にしててね。

次またユニフォーム貰ったら、絶対見に行くし。」

そう言うと、顔を上げて、

それから、ぷいっとそっぽを向いた。

「もう、ほかの男とデートとか行くなよ。」

そっぽを向いているのに、手だけはやっぱりしっかりと握りしめている大空。

可愛いなぁ、もう。

「可愛いとか言うな。」

「えっ!?」

「声に出てるし。」

まじか。

でも、褒め言葉なんだけどなぁ。

その時、


ちゅっ。


ほっぺに、リップ音がなった。

それから、その唇が私の唇と重なった。

「事故ったお陰でこにちゃんが来てくれたわけだし、まぁ悪い事だけじゃなかったかもね。」

そう言って、意地悪い顔をする大空。

「もう、死なれたら困るんだからね。

もう、心配させないで。」

そう言うと、

「ごめん。これからは、幸せにする。いっぱいいっぱい、もう要らないってくらいね。」

そう言って、長い長いキスを交わした。
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