ソラは今日も喧嘩中
それから、私は毎日大空の元へ通った。

「咲子、桜ばいばい!」

放課後になると速攻で教室を飛び出す。

「そーらっ!」

そう言って病室に入ると、大空が松葉杖で立っていた。

「え!?」

「あ、こにちゃん。

なんか、病院の中ならこれで歩いていいって。」

そう言うと、器用に片手を離して私の頭にその手を置いて、髪を数回撫でた。

「〜っ見てるこっちが不安なるから座ってぇ〜!」

嬉しいけど、嬉しいけどさ。

調子に乗ると何やらかすかわからないから...

大空は、はいはい、と言って、おとなしくベッドに戻った。
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