ソラは今日も喧嘩中
放課後、部活へ行こうと廊下を通る大空を、教室から眺めていると、バスケ部のマネージャーである子が手助けしに来た。

小柄で、つやつやのボブがよく似合う女の子。

きっと小食で、がっつく私とは正反対な女の子。

マネージャーの仕事もよくこなしていて、今も大空を見つけては助けに来たらしい。

そんな大空を見つめる私の背後から、桜がにょきっと出てきて、私の眉間をちょんと触った。

「しーわ。やばいよ。」

そして、ふぅっと溜息をつくと、

「維持張ってないで、心配なら行けばいいのに。

いつまでも自分のものだなんて思わない方がいいわよ。」

そう言って出て行ってしまった。

最近の桜はというと、優馬先輩と一緒にいる。

今までは咲子もいたのだが、最近は二人でいい感じ、のような気がする。

でも、前に好きな人いないって言ってたしなぁ。

良くわからないが、ご機嫌なようなのでなによりだ。
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