ソラは今日も喧嘩中
明日はたしか、大空は診察のために放課後真っ直ぐ病院に行くはずだ。

もちろん、これは大空に聞いたわけでは無い。

私が気にしているのに気づいた咲子が、いつもナチュラルに教えてくれるのだ。

もう、負けない。

何にだろうか。

恐怖か。不安か。ライバルか。自分か。

わからない。

きっと、全部だ。

仲間からは、充分すぎるほどの力をもらった。

動け。

もう、落ちるところまで落ちた。

這い上がるだけだ。


体は疲れきっていたはずなのに、その日の夜はなかなか眠れなかった。
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