ソラは今日も喧嘩中
私がすくっと立ち上がると、それに気づいた咲子パパは、大空にそれじゃ、と挨拶をして、それから私の方をしっかりと見て去っていった。


その眼差しから、

『頑張れ』

たしかにそう感じとった。


大空の近くに寄り、

「大空。」

そう声をかけると、大空はびっくりした顔でこちらをすぐに振り返った。

「とりあえず、出ようか。」

寂しそうな顔でそう言った空の後ろをただ黙ってついて行った。
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