ソラは今日も喧嘩中
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教室へ戻ると、人影があった。

「なんだ、こにちゃんか。」

「なによ、幽霊かなんかだと思ったの?」

「お前なら、幽霊も逃げそうだな。」

そう言うと、俺のカバンを思いっきり投げつけてきた。

「うるさい!帰るよ!」

そう言ってツカツカと教室を出る。

その後ろを追いながら、なんだかんだ言って一緒に帰ってくれるんだな、とか考えていた。


帰り道、
「ねえ、なんで高校ここにしたの?遠いじゃん。」

不意に質問がとんできた。

「ああ、俺バスケの前期だから。」

「そっか。」

その後なにかブツブツ言っては項垂れたり驚いたりひらめいたりしたような表情をコロコロと変え、最後はなんだか納得したようだった。

「こにちゃん、百面相だね。」

そう言うと、

「え!?」

そうかなぁ、と、また悩んでいるようで、面白かった。
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