ソラは今日も喧嘩中
「よぉーしっ!ついに合宿だあー!!!」

気合の入った電球の声。

「朝から元気ねぇ....」

そう言ってあくびを噛み殺す桜の隣で、咲子はふわぁ〜とかわいいあくび。

電球がちらりと見た先は、確かに咲子だった。

それから、逸らして頬を赤らめる。

うーん、気づいているのは私だけ?

とにもかくにも、合宿スタートです!

班ごとにまとまってバスに乗る。

「なんであんたと隣なのよ!」

私の隣には大空がいる。

「男女3:3の班だぞ?俺はこにちゃんの隣で嬉しいけどね〜。」

そっか、3:3だもんね。

って、さらりと嬉しいとか。軽っ!!!

「それより、頼んでた例のブツ、買ってきたんだろうなぁ?」

「なに、闇取引みたいなこと言って。ほれ。」

そう言って、リュックから出した馴染みの赤いパッケージ。

と、そのまま大空のリュックの中へ。

「あれ?今食べないんだ。」

「俺だって学習したぜ?バスの中では食わん。」

もうちょっと早く学習して欲しかったんだけどなあ。

そう思いながら、
「ふぅん。」

とだけ返しておいた。
< 26 / 152 >

この作品をシェア

pagetop