ソラは今日も喧嘩中
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「...なんかさぁ、前の席静かじゃない?」

「そうだねぇ、こにちゃんと大空くんなのにねぇ。」

あの二人が一緒にいて、静かなほうが気持ち悪い。

入学してから一週間だが、それくらいはわかる。

こっそり腰を浮かし、前を覗くと、

わぁお。

咲子をつついて、前を指さす。

すると、咲子も同じ体勢で覗きこむ。

「...嫌いなんて、嘘だよねぇ。」

さっきよりも声を小さくした咲子がニコニコと話す。

「そんなの、鼻っからわかってるわよ...」

同じ声のボリュームで返した。

大空の肩に頭を乗せ、すやすやと眠るこにちゃんの上に自分の頭を乗せる大空。

大空もすやすやと気持ち良さそうだ。

「....そら.....ばか......ふふ」

腰を下ろした矢先、前から確かにそう聞こえたこにちゃんの声。

「.....こにちゃん....」

寝言に寝言が応えた。

仲良しも大概にしなさいよね...。
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