ソラは今日も喧嘩中
いつの間にか眠っていたようで、前の席の騒がしさで目が覚めた。

「んもー、何なのよ...」


「え、私なんか言ってた!?いびきかいてない!?歯軋りしてない!?!?」

思わず吹き出してしまった。

大空も面白そうにいじってるけど、あんたら二人して寝言言ってたわよ...。

バスから降りても、まだギャーギャーやっている。

あんまり騒がしいから、沈没させてやろう。

「あんたら、仲良しも大概にしなさいよね〜。」

そう言うと、こにちゃんは真っ赤に撃沈、大空はにやにや。

「大空、あんたもよ。

いやー、見物だったわぁ。」

そう言うと、大空は訳が分からず、しかし顔が真っ赤になっていく。

「は?俺?え、なんかしてた!?」

「えっとねぇ、」

咲子が説明しようとすると、

「あーーわーーわーー!やっぱなし、言わないで!」

さっきのこにちゃんと全く同じ反応だ。

「そこまで揃えなくてもいいわよ。」

「「揃えてない!」」

揃えてない!が揃うなんてなかなかだ。

咲子と私はツボに入って、抜け出せなくなった。

そらコンビは、もう2人とも真っ赤に撃沈していた。
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