ソラは今日も喧嘩中
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合宿場について、まず始めの作業はテントを建てることである。

「協力して建てろよ、男子は女子を手伝うようにー。」

ダラダラした大島先生のかけ声で皆が動き出した。

女子の中では割と力はある方なので、ここは本領を発揮せねば。

なにしろ頭を使うのは苦手だ、こういう時しか役に立たない。

張り切って建てていたが、本当に最後のほうで、問題が発生した。

土に釘が刺さらない。

「ふんぬ〜〜〜!」

はぁ、だめだ。そう思っていると、

ひょいっと釘をとられ、それはサクッと呆気なく刺さっていった。

「協力しろって言われたろ?もう少し頼ってくれてもいいじゃないですか。」

私の頭の上でそう言ったのは大空だった。

「...ありがとう。」

バスの中での一件を思い出し、顔を逸らす。

「うわ、こにちゃんが素直!コワイコワイ、雪降るわ!」

...意識した私が馬鹿だった。

「なんですって!?」

さっき寝た分だけ体力はばっちり。

思いっきり追いかけ回してやった。
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