ソラは今日も喧嘩中
「ちょっとここ座れ。」

「はい....ごめんなさい....」

しょぼんとしながら謝る。

「謝らなくていい。足見せろ。」

言われるがままに足を見せると、自分でも初めて見た。

うわぁ、結構派手に膨れてる....。

咲子が先生に伝えてくれるとは言っていたものの、助けが来る頃には暗くなってしまっていそうだった。

「よし、行くか。」

「あ、うん...」

そうだよね、歩くしかないよね。

患部を見てしまったせいか、余計に痛みを感じる気がした。

....って、え??

「早く乗れ。」

目の前には、しゃがんだ大空の背中。

「いや、大丈夫歩けるって!だめだめ、重いし!」

「歩いてたら日ぃ暮れるっしょ。俺を舐めるな、こにちゃんの1人や2人くらい持てるぞ。」

ほれほれ、と、背中を揺らして見せた。

恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいになりながら、おずおずと背中に掴まる。

「すみません、お願いします。」

そう言うと、ひょいっと立ち上がり、

「んじゃ、大空号いっきまーす!」

と言って、歩き出した。
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