ソラは今日も喧嘩中
「おっはよー!」

そう言ってガラリと教室の戸を開けると、

「遅い!何堂々と入ってきてんだ!」

やばい、私遅刻してたんだった。

てへっと舌を出して頭をかくと、大きなため息をつかれ、

「いいから座れ...。」

と背中を軽く叩かれた。

言うまでもなく、教室は笑いの渦だ。

うーむ、こんなつもりじゃなかったんだけどな。

席へ向かうと、目の前で宇宙がお腹を抱えて大笑いしていたので、渾身の力でチョップしてやった。

「って!お前がわりいんだ...ぶっ、はははは!!!」

なんだか凄くツボに入ったらしい。

笑い出すと長いのはいつものことなので、うるさい、と気持ちばかりの一言を投げて、自分の席へ座った。
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