ソラは今日も喧嘩中
とりあえず、謝ろう。

土日も色々と考えたが、やはりそれしかなかった。

こういうことは後になればなるほどこじれる。

だから、朝イチで謝ろう。

そう思って、早く学校には着いたものの、じっとこにちゃんを待つのもソワソワする。

入ってきた時にわかるように、ドアから一直線のところの窓際で、音楽を聴いていた。

それなのに。

こにちゃんはいきなり耳元で話しかけてきた。

「なんだよ。」

なんだよ。じゃないだろ、俺!!

謝れ馬鹿!!

そんな俺の苦悩とは裏腹に、こにちゃんは自信に満ち溢れた表情で昼休みに約束をしてきた。
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