ソラは今日も喧嘩中
好きな人
* ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ *
夏海さんが用意してくれた布団に入ってからのことである。
「そういえばさ、二人とも、好きな人とかいないの?」
そう言い出したのはこにちゃんだった。
午後の授業をサボるほど放心状態に陥っていたこにちゃんは、先ほど回復したばかりだ。
「いるよぉ。」
そう答えたのは、咲子。
また、あんたは...。
「え、誰!?」
こにちゃんも、あんまりそれにがっつくなよ、いいことないよ。
「お兄ちゃん♡」
はぁ...。
思わず大きなため息が漏れる。
こにちゃんは無言。
暗くてよく見えないが、多分相当困惑している。
咲子は根っからのお兄ちゃんっ子。
ブラコンってやつ?
そんでもって、兄はシスコン。
咲子はモテるのに、兄がああだから、誰も寄りつけない。
私には兄弟がいないから分からないけれど、ここまでくると兄弟愛のレベルではないと思う。
「へ、へぇ!さ、桜は!?」
こにちゃんが困って、私に振ってきた。
「いないわ、そんなの。
私に見合うような男、そうそう居やしないわよ。」
いつも、そう言って返す。
夏海さんが用意してくれた布団に入ってからのことである。
「そういえばさ、二人とも、好きな人とかいないの?」
そう言い出したのはこにちゃんだった。
午後の授業をサボるほど放心状態に陥っていたこにちゃんは、先ほど回復したばかりだ。
「いるよぉ。」
そう答えたのは、咲子。
また、あんたは...。
「え、誰!?」
こにちゃんも、あんまりそれにがっつくなよ、いいことないよ。
「お兄ちゃん♡」
はぁ...。
思わず大きなため息が漏れる。
こにちゃんは無言。
暗くてよく見えないが、多分相当困惑している。
咲子は根っからのお兄ちゃんっ子。
ブラコンってやつ?
そんでもって、兄はシスコン。
咲子はモテるのに、兄がああだから、誰も寄りつけない。
私には兄弟がいないから分からないけれど、ここまでくると兄弟愛のレベルではないと思う。
「へ、へぇ!さ、桜は!?」
こにちゃんが困って、私に振ってきた。
「いないわ、そんなの。
私に見合うような男、そうそう居やしないわよ。」
いつも、そう言って返す。