ソラは今日も喧嘩中
「桜のことは、簡単に渡したりしないよぉ。

ま、お兄ちゃんくらいのすんごーい素敵な人がいない限りね!」

また咲子は...まったくもう。

「あんたら本当にこの家で二人仲良く死んでいきそうよね。」

あたしの入る隙なんかないくらいにね。

そして、私もきっと死ぬまで隣に住み続けて、優馬さんを思い続けるのよ、きっと。

「私はそれでもいいけどなぁ〜ふふ。」

そう言って恥ずかしそうに布団に潜り込む咲子。

「大空...の...ばか...ふふ。」

知らないうちに、こにちゃんは眠ってしまったみたい。

寝言まで大空のこと。

大好きなくせにね。

「ふふ、私達も寝ようか、咲子。」

「はい、お兄ちゃん、あーん...ふふ。」

て、咲子も寝てるし。

ふたりとも、なんだかんだで幸せそう。

私もいつか、なんてね。

そんなことを考えているあいだに、眠りについた。
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