ソラは今日も喧嘩中
すると、

ガチャリ。

「あれ、咲子...ゆ、優馬さ...っ!

...お帰りなさい。」

「た、ただいま。」

これで私にバレてないと思ってる二人が不思議な程だ。

桜だったら、お兄ちゃんあげてもいいし、

お兄ちゃんだったら、桜あげてもいいよ、私。

「そういえば、昨日作ったフルーツ寒天あるから食べていいよぉ。

桜、お兄ちゃんに切って出してあげてぇ。

んじゃ、私寝るねぇ、ふぁ〜。おやすみぃ。」

桜もお兄ちゃんも、顔を見合わせて、アイコンタクト?

「た、食べますか?」

「ああ、食べようかな。」

一緒にいたいくせにね。

二人の幸せは、私の幸せだよ。

よそよそしい二人を残して、リビングを後にした。
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