千代に八千代に君に
「そうだな。恋に関して語ると言うのなら」
私も、この子達のような時だった。
若く、キラキラして。
将来を夢見る青い頃。
恋は辛いのだと、思い知った。
「引いたり、立ち止まれば恋は終わる」
けれども。
「時には、引きなさい。時には立ち止まりなさい。前に進まない事も、また一つの恋だ」
辛くても、苦しくても。
あれは確かに、私の青春であった。
「いつか分かる。誰かを好きになれるのは、幸せだということを」
私も、幸せであった。
かけがえのない、日々であった。
「そして、幸せを与えてくれたその人の、幸せを願いなさい」
だから、私は願い続けるよ。