千代に八千代に君に



逃げた先にあったのは、喪失感。

その時私は知った。

あの場所は、私にとって幸せだったのだと。

たった一方通行の、片想い。

されど、私の幸せのカタチ。


「誰かを愛しなさい。誰かの幸せを願いなさい。辛かったら、立ち止まりなさい。振り返りなさい。後悔をしなさい。涙を流しなさい」



無理に、前に進む必要なんかないんだ。



「そして、幸せを噛み締めなさい」



幸福を、握り締めていれば。


それだけで、十分なのだ。




いつかこの世から、君が消えても。

私が消えても。

想いは、残る。

そう信じて。




どうか____………。








< 6 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop