千代に八千代に君に
逃げた先にあったのは、喪失感。
その時私は知った。
あの場所は、私にとって幸せだったのだと。
たった一方通行の、片想い。
されど、私の幸せのカタチ。
「誰かを愛しなさい。誰かの幸せを願いなさい。辛かったら、立ち止まりなさい。振り返りなさい。後悔をしなさい。涙を流しなさい」
無理に、前に進む必要なんかないんだ。
「そして、幸せを噛み締めなさい」
幸福を、握り締めていれば。
それだけで、十分なのだ。
いつかこの世から、君が消えても。
私が消えても。
想いは、残る。
そう信じて。
どうか____………。