学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~


気が付いた時、あたしは屋上にいた。


そこで、信じられない物を目にした。


テルと夏が、抱き締め合っていて、目を閉じてキスをしていた。


「夏……俺、夏の事大好きだ」


「あ、あたしも… テルの事、す、き」


お互いをもう呼び捨てにしていた2人。


「でも、良かったの?
あたしの事、選んで」


思わず、ゴクリと唾を呑んだ。


テルは、ケラケラと笑っていた。


「いいんだよ、あんなの。
言う事聞かねぇから、屋上から捨てた」


「あははっ、捨てたとかウケる。
でもテル、あたしの事選んでくれて、ホントありがとね?」


「なっ… い、いんだよ、これ位。
夏の事、大好きなんだからさ」


テルのその言葉で、お互いに頬を赤らめる2人。

















< 11 / 63 >

この作品をシェア

pagetop