学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~
気が付いた時、あたしは屋上にいた。
そこで、信じられない物を目にした。
テルと夏が、抱き締め合っていて、目を閉じてキスをしていた。
「夏……俺、夏の事大好きだ」
「あ、あたしも… テルの事、す、き」
お互いをもう呼び捨てにしていた2人。
「でも、良かったの?
あたしの事、選んで」
思わず、ゴクリと唾を呑んだ。
テルは、ケラケラと笑っていた。
「いいんだよ、あんなの。
言う事聞かねぇから、屋上から捨てた」
「あははっ、捨てたとかウケる。
でもテル、あたしの事選んでくれて、ホントありがとね?」
「なっ… い、いんだよ、これ位。
夏の事、大好きなんだからさ」
テルのその言葉で、お互いに頬を赤らめる2人。