学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~
7つの恐怖の道を生き抜け
その日の夜、あたしはふと学校に忘れ物をしたと気付き、まだ時間もあるから、取りに行こうと立ち上がった。
ラフな格好から制服に着替えて、玄関先で靴を履いていると、お母さんが玄関にやって来た。
「あおい、どこ行くの?」
「教室に忘れ物したから、取りに行って来る」
「そうなの? 気を付けてね」
お母さんにコクッと頷くと、あたしは家を飛び出した。
チャリを飛ばし、駅に到着。
この駅から3駅先に、あたしが通う高校はある。
夜のホームは、帰って来た人達のラッシュがすごいけど、上りの電車内はさほど混んでいなかった。
電車から降りて、徒歩で歩く事5分で、通う高校に着く頃には、もうすっかり辺りも暗くなっていた。