学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~
…翌朝。
いつも通りに教室に向かっていると、教室の前で莉緒と綾と蒼空くんが何か話していた。
「あおい。おはよう」
「おはよう。どうかしたの?」
「なんかね、蒼空が聞いて欲しい事があるって言ってよく話を聞いたら、意外と深刻な話になっちゃって...」
そう言う綾の隣には、少し疲れたような表情をした蒼空くん。
「あおいちゃんも、聞いてくれる?」
「う、うん……」
蒼空くん、悩みでもあるのかな?
「それがさ...最近、毎晩変な夢を見るんだよ。
気付いたらこの学校の、このクラスじゃない教室にいて、そこの1番後ろの席で、髪長い女がずーっと、何か言いたそうな目で、俺の事見て来んだよ。
そんな夢を、1週間以上見てるんだ」