学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~


健都の優しい声に、あたしは安心感を覚えて、思わず泣いてしまった。



「…落ち着いたか?」


「うん...」


この後の授業を健都にサボって貰って、ずっと傍にいて貰った。


この後、綾や蒼空くん、そして莉緒にも言うつもり。


花菜と結愛は、怖いけど、きちんと立ち向かってくれると言ってくれた。


健都は、あたしを危険な目に合わせたくないみたいで、すぐに一緒に行ってくれると頷いてくれた。


「…健都?」


「…ん?」


「ありがとうね……」


思わずお礼を言うと、健都は返事をする代わりに、頭をポンポンと撫でてくれた。


健都…… ありがとう。


あたしは、あたしなりに頑張るから。

















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