学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~


夏と話していると、教室からある人が登校して来た。


あたしは瞬時にそこを向き、夏との会話を中断してその人に向かって行った。


「テル、おはよっ!」


あたしが今そう挨拶したのは、1ヶ月前から付き合っている、彼氏のテル。


いっつもあたしの我が儘を聞いてくれるし、優しくしてくれるから、あたしはテルが大好きで、猛烈にテルを溺愛してる。


「……おはよ」


今日も眠そうな顔をしたテルは、それだけあたしに返すと、あたしの横を通り過ぎて、自分の席に向かった。


「て、テル、くん。 おはよ…」


え?


なんで、夏がテルに挨拶してるの?


夏、喋った事ない筈だよね?


なのになんで…

















< 3 / 63 >

この作品をシェア

pagetop