学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~
夏と話していると、教室からある人が登校して来た。
あたしは瞬時にそこを向き、夏との会話を中断してその人に向かって行った。
「テル、おはよっ!」
あたしが今そう挨拶したのは、1ヶ月前から付き合っている、彼氏のテル。
いっつもあたしの我が儘を聞いてくれるし、優しくしてくれるから、あたしはテルが大好きで、猛烈にテルを溺愛してる。
「……おはよ」
今日も眠そうな顔をしたテルは、それだけあたしに返すと、あたしの横を通り過ぎて、自分の席に向かった。
「て、テル、くん。 おはよ…」
え?
なんで、夏がテルに挨拶してるの?
夏、喋った事ない筈だよね?
なのになんで…