学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~
「き、気味が悪りぃ...」
蒼空くんが青い顔で後退りした。
「…って、あれ?
あおい、風原知んね?」
「…えっ?」
健都の言葉に、周りをキョロキョロと見つめると…
「花菜が......いない」
今まで気付かなかった。
「結愛、花菜知らない?」
「ん?あー...? そう言われてみれば、いないわね………
…え!?きゃあああああっ!!」
結愛が突然悲鳴をあげた。
莉緒も青い顔をして、ガタガタと震え出した。
結愛と莉緒の視線の先を見てみると
誰もが、サァッと顔を青白くした。
「は、花菜...」
結愛と莉緒の視線の先にはピアノがあり、椅子には、花菜が感情のない瞳で、黙々とピアノを弾いていた。