学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~
いや……… これは、花菜じゃない。
花菜にとり憑いた、強い怨みを持った魂なんだ。
結愛が1歩前に踏み出た。
「夢がなんだか知らないけど、あんたがとり憑いた奴だって、生きてるのよ。
あんたのピアノがどれだけ上手かろうが、そんなの関係ない。
とにかく、迷惑だから、こんな事するの、さっさとやめてくれない?」
結愛が冷たく言い放つと、花菜はみるみるうちに顔を真っ赤にした。
「あんた達には...私の気持ちなんて、わからないわよっ!!
ピアノをどんなに頑張っても、怒られてばっかで……褒められた事なんて、一度も無かったっ!
最終的には、殺されて… 私は、結局、一度も褒められなかった。
…私はこのカラダで、頑張るって決めたんだから」