学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~
呪いが……… 解けたんだ。
花菜も、無事で良かっ…
「花菜…?」
えっ?
「花菜、花菜っ!
しっかりして、花菜!!」
結愛が泣きそうな顔で花菜を揺さぶるけど、花菜はピクリとも動かなかった。
莉緒が慌てて心臓がある辺りに、手を置くと、脈が無かったみたいで、あたしも慌ててお腹の辺りに手を置くと、すでに、花菜は呼吸をしていなかった。
「は、な……… 嘘、でしょ...??」
結愛が顔を両手で覆った。
そんな結愛の背中を、莉緒が擦る。
花菜は、息絶えていた。
あの魂に取り憑かれた時から、最早花菜の体は、乗っ取られてしまっていたんだ。
「そん、な...」