学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~
夏も夏で、どことなく気まずそうな表情をして、あたしと話している。
それに、一番の異変と疑問もあった。
テルと夏が、ちょくちょく何やら楽し気に話しているのを目撃した。
夏はとても眩しい笑顔を浮かべ、あたしの前ですらあまり笑わないテルも、笑顔を浮かべている。
それを見たら、いつの間にか、あたしの心の中は真っ黒に染められていった。
“お前みたいな何の関係もない奴が、あたしのテルとそんな楽しそうに話すな”
あたしの心が、そう叫んでいた。
午後から、遂に夏も話し掛けて来なくなり、あたしは必然的にぼっちになった。
…そして、放課後。
事件は、起こってしまったのだ―――。