学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~
バッターン!!
勇気を振り絞って、扉を開けた。
すると...
「うっわ...!」
なんだか、ここを取り巻く空気だけが、やけに異常に感じた。
壁は変わらずに真っ赤で、この個室だけは、床まで真っ赤になっていた。
ここまで来ると、グロいな。
どんなホラー映画よりも、ホラーだ。
ガタガタガタ!!
「きゃあっ!」
いきなりどこかから大きな物音が聞こえて来て、莉緒が大絶叫。
窓が音を立てているのかと思ったけど、今日は風なんかない。
どこから聞こえてるんだろう…?
見えない恐怖に、ゾクリとなった。
その時だった。
バーン!!
開いていた筈のトイレの便器が、いきなり閉まった。