学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~


バッターン!!


勇気を振り絞って、扉を開けた。


すると...


「うっわ...!」


なんだか、ここを取り巻く空気だけが、やけに異常に感じた。


壁は変わらずに真っ赤で、この個室だけは、床まで真っ赤になっていた。


ここまで来ると、グロいな。


どんなホラー映画よりも、ホラーだ。


ガタガタガタ!!


「きゃあっ!」


いきなりどこかから大きな物音が聞こえて来て、莉緒が大絶叫。


窓が音を立てているのかと思ったけど、今日は風なんかない。


どこから聞こえてるんだろう…?


見えない恐怖に、ゾクリとなった。


その時だった。


バーン!!


開いていた筈のトイレの便器が、いきなり閉まった。

















< 53 / 63 >

この作品をシェア

pagetop