学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~


「イヤアアアアッ!!」


「やっぱおかし過ぎるよこの学校!!」


あまりにも恐怖過ぎて、女子組は皆震えまくっている。


「あ……れ?」


「結愛、どうしたの?」


「なんか、寒気がする...」


「え!」


寒気がする時は、霊気がある証。


ま、まさか...


その時、肩にひんやりと氷のように冷たい何かが乗った。


あたしはバッと振り返ると、そこには、ニヤニヤとした顔でこっちを見つめるおかっぱの女の子の姿があった。


一瞬、一層鉄のような臭いが強まった気がした。


あたしは、思わずヒッと悲鳴をあげた。


後ろにいた綾と莉緒と結愛も、怯えたような表情で後退りした。

















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