学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~
その③
あたし達は女子トイレを後にして、トイレ前で待っていた健都と蒼空くんと再び合流した。
3つ目の七不思議の呪いを解く為に、次の目的地の理科室に向かう途中、あたしは健都に、結愛が死んだ事を話した。
「え、宮下が?」
「うん…。でね、あたし思ったんだけど、1つ呪いを解く毎に、誰かしらが1人犠牲になっちゃうんじゃないかって、花菜と結愛を見て来て、それが真実なんじゃないかと...」
「………」
健都は暫く考えた後に、首を振った。
「確かに、そうなのかもしれない。
けど、そんなの絶対させない。
あおい、大丈夫だよ。
俺が、これ以上絶対に、犠牲者なんて出させない」
「健都...」