学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~
蒼空くんが綾の傍についた。
「いいなあ、皆ラブ充で」
莉緒がいじけたように言った。
「莉緒は、あたしが守ったげる」
「あぁ、あおい~大好き」
「じゃあ、あおいは俺が守らなきゃな」
「健都...ありがとっ」
もし。
もし、あたしと健都が、この事件をキッカケに、死んじゃっても...
生まれ変わるまで、あたし達は永遠に、一緒にいるような気がする。
綾と蒼空くんも、同じように。
それが、“愛のカタチ”だから。
その時、どこかからガタガタと小さく物音がした。
「えっ、何々!?」
「何、何がどこにいるのっ?」
皆プチパニック状態だ。