学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~
すると、テルはゆっくりと振り返った。
「愛。頼みがある」
「な、何?頼みって」
「…別れて欲しい」
…え?
別れる?
「……やだ」
あたし、絶対に別れたくない。
テルがあたしの事好きじゃなくても良いから、別れたくなんかないよ…。
「愛、悪いが単刀直入に言う。
愛は俺の事好きかもしれないけど。
俺は、愛の事が嫌いだ」
「え…?」
あたしの事が嫌い…?
「なんで…?」
そう聞くと、テルは綺麗な顔を歪めて言った。
「そんな事もわかんねーの?
お前、俺にしつこ過ぎなんだよ。
そういうのクソうざい。キモいし。
今まで我慢して来たけど、もううんざりなんだよ」