学校の七不思議~逃ゲラレナイ恐怖~
「…芽吹だよ。
付き合いたいって思ってるし、頼むから別れてくんね?」
…聞きたくもない答えだった。
……あたしは、夏に裏切られてたんだ。
あたしとテルの事、応援するって言ってくれたのに…。
夏の事、信じてたのに。
「早くしてくんね?
つうか、別れるよな?」
「やだっ!」
あたしは、テルに向かって叫んだ。
絶対絶対、嫌だ。
あたしのテルが、夏の物になるなんて…
夏のテルになるなんて…。
そんなの、そんなの…
「絶対嫌だよっ!」
テルはあたしの大事な彼氏。
手放したくなんかない。
「……そうか。
じゃ、しょうがねぇな」
「え…?」
テル… 考え直してくれたの?