♡放課後みすてりあすいーつ!♡
「うっわー、厨二くさー……」
美色が顔をしかめた。
確かに、やたら漢字を使いたがってるような文章だ。
カッコつけてるつもりなのかな。
はっきり言って一周まわってダサい、イタい、そしてなんかキモい。
「えーっと、これ要は越水 晏鶴さんの絵を焼きますって予告状?だよね?警察に届け出した方が良いんじゃない?」
「そりゃ、頼んだわよ!近所の交番のお巡りさんに!でも、名画とかじゃなくて、ただの学生が描いた絵だから、イタズラ扱いで真剣に捜査してくれなくて……」
それもそうか。
助けてあげたいけど、情報がそれだけじゃ捜査のしようがない……
「顧問の先生が一応どうにかしようとしてくれてるけど、私はそれじゃ不安なのよ!美術部員として、せっかくの展覧会で事件なんて起こって欲しくないわ。時音ちゃん、どうにかならないかしら?」
「うーん……」
「報酬に金平糖あげるわよ」
「むー……」
「隣県の和菓子の名店『びかり屋』のだけど」
「やる」
「タイムーっ?!」
いつもと違う即断即決した私に美色がツインテールを振り回して驚く。
「な、なんでよ?ただのイタズラかもしれないのに!ただの金平糖に釣られちゃうの?」