♡放課後みすてりあすいーつ!♡
とても部屋に篭るようには見えない。
「お家の事情とかがある訳じゃなくて?」
美色が首を傾けるポーズをとった。
おい、ここであざといポーズとってどーすんだ!
この状況じゃ誰も得しないぞ!
「いや、何もあらへんよ。両親は健在やし、仲もええし。燕はグループの跡取りになる予定やから、将来やお金に関してもそないな心配する必要もあらへんし」
「え?グループって?」
「あれ、まだ言うてへんかった?うちの家、姫宮グループなんよ」
「言ってない!!マジか、すげぇ!!」
姫宮グループっていったら、かなり大きい資本や企業を支配している人人の一族。
遊園地や洋服屋、沢山の会社を手掛けてる。知らない人は多分いないくらい有名で、大きい企業だ。
そんなお金持ちの娘だったとは……
「かといって、うちも燕もそのことおおっぴらに言うとったわけでも無いし、お金目当てで起こる虐めも無いみたいやし、ちゃんと親友って呼べる相手もいてはるし、友達関係も問題はなさそうや」
「ふんふん、なるほどなるほど」
私は、自分用の青い手帳にメモをとる。
美色の方は記憶力がいい為、メモをとらなくても頭の中に入ってるから必要無い。
「ちなみに、その燕くんの親友ってのは?」
私が質問を続けた。