♡放課後みすてりあすいーつ!♡
「タイムがいないからって相談部の活動を疎かには出来ないから。タイムがいつ戻っても大丈夫のように、あたし達だけでどうにかしよ」
綺鳴と珀成にそう言って、あたし達はいつものようにお菓子とテーブルのセットをした。
初めて、時音のいない相談部の活動が始まった。
☆
「小生の名は、玉木 絢太(たまき あやた)。理系学部二年六組所属であります!趣味はサバゲとプラモ制作!」
姿勢良く席に着くと、玉木くんはチャキっと敬礼しながらニコニコと話し出した。
サバゲとプラモ……道理でケ●ロ軍曹みたいな口調な訳ね。
「で、依頼内容は?」
ありますありますとうるさい口調にイラついてきたのか、珀成は頬杖をついて言った。
「はい!一言で言うと、人探しをお願いしたいのであります。相談部の評判は、理系学部である小生の耳にも届きましたので!」
「人探しねぇ。この学園の人間?名前は?性別は?」
時音がいなくてイラついてる珀成は、なんだか怖い警察の人が職質してるみたい。
けど、玉木くんは気づいてないようで無邪気に話を続ける。
「それが……全て分からないのであります」
「はぁ?!意味分かんねーよ!こちとら完全無償のボランティアじゃねーんだぞ!ふざけんじゃn……ヴォへっ」