♡放課後みすてりあすいーつ!♡
新たな情報を頭の中のメモ帳に書き留める。
……ん?ロングヘアで女の子っていうと……
「お、おい待てよ、長髪で細いって……来栖かもしれねーぞ?!」
あたしが一瞬思いついた事を珀成が代弁した。
「ほんまや!あ、けど、今記憶あらへんから本人に確認とるんは難しいやろなぁ……」
まぁそうなんだけどね。でも違う。
「それは無いよ。タイムはその時応援団の助っ人やっててグラウンドに出てたから。あたしは放送係やりながら見てたから、覚えてる」
「あれ、タイムちゃん応援団やったん?うちもそん時赤組応援やってたんやけど」
「そなの?タイムとあたしは白組だったんだよ~」
これで綺鳴も除外される。
まぁ綺鳴は元々ギリギリ肩につくハネっ毛で長髪じゃないから、去年も同じ髪型にしてたなら問題ないんだけど。
「スズくんは去年の運動会何してた?」
「え、俺?俺今回の事件に関係ねーだろ……けど確か、次の競技に向けて客席近くでスタンバってたと思う。渡辺も一緒だった」
じゃ、玉木くんがいた所と真反対なんだ。
なかなか情報が集まらないものだ。
というかそこら辺の人に聞いて見つかるなら、相談部には来ないよね。
「他には?何か無かった?ちゅーした時に何かあったとか」
「ちゅ、ちゅーって……えっと、そ、そう言えば、あの時……少し甘い味がしたであります」
「甘い味?どういう甘さなん?飴みたいな?」
飴食い競争の飴だと思ったのか、綺鳴が聞いた。