♡放課後みすてりあすいーつ!♡
「良いか、絶対言うなよ!忘れろ!!忘れろ!!」
金属バットがホームランでも打てそうなくらいの勢いで、容赦なく時音の頭に直撃する。
ガッ!ガッ!
最初は痛くて目の前がチカチカしたが、段々と脳内麻薬が分泌されたのか、もう痛みを感じられない。
……ファンファンファン……
ドタドタドタッ!
パトカーのサイレンと、警察の人達が乗り込んでくる足音が聞こえてきた。
「おい、そんぐらいで良いだろ!もう多分こいつ死んだよ。行こうぜ」
「チッ。手間かけさせやがって……」
男は舌打ちして、拘束された少女を小脇に抱えて逃げた。
時音は震える肩を抑えて倒れ込む事しか出来ない。
すぐに警察の人達に時音は保護された。
―――言っちゃダメ。
言っちゃいけない。
口にしたら、死んじゃう。
話したら、殺される。