♡放課後みすてりあすいーつ!♡

飛行機は悠々と雲の上を進んでいく。

もっと早く進んでくれないかな……

一分一秒が惜しい。

空の旅を楽しむ余裕なんてない。

早く時音を探さなくちゃ。

「そう言えば国吉、お前皆に言ったのか?……来栖の、体質っていうか……アレの事」

石内先生の言葉にハッとした。

そうだ。一番大事な事、言ってない!

「なんだよ、アレって」

「体質ってなんでありますか?」

珀成と絢太がなんだなんだと身を乗り出した。

「言ってなかったのか。これから来栖を探す為にも、言っておいた方が良いだろ」

「そ、そうですけど……」

「まぁ言い難いのは分かるけど、一応相談部仲間なんだから、言っとけ」

「……」

「教えてぇな、ミィちゃん。うちらこれでも、ほんまに心配なんよ?何かあるなら話だけでも聞かせて?」

綺鳴……

大丈夫、だよね。

この相談部の皆は、多少の事で時音を嫌ったりなんかしない。

そう信じたい。

あたしは意を決して口を開いた。

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