♡放課後みすてりあすいーつ!♡







「……殿……国吉殿!」

「……え?」

「島に着いたであります、早急に起床を!」

目を覚ますと、絢太が肩を揺すってる。

あれ、いつの間に……

あたしってば、こんな状況下なのに爆睡してたみたい。

「おはよう、よく眠れたか?」

通路に立ち、リュックを背負った須永警部がお父さんみたいに聞いてくれた。

「あ、はい……」

「ならよかった。荷物は京都弁の彼女がまとめてくれたぞ。足元気をつけて降りな」

綺鳴か……え?足元?

目線を下に移すと、何かの破片みたいなものが散らばってた。

何だこれ?榊さんが何か落としたのかな?

「俺と榊は用があるから先に降りる。君らも早く友達が見つかるといいな」

そう言うと須永警部は足早に去っていった。

あたしはまだ眠いながらも周囲を見渡す。

珀成と綺鳴と先生はもう先に行ってていないみたい。

ガランとした機内には……

「…………銃を撃った跡?」

ふかふかの座席に、焦げた黒い穴があちこちに空いていた。

……え?

「アヤくん、これどういう事?」

「……小生もよく分からないのですが、どうやら小生達以外に乗客が潜んでいたようです」

「え!?」
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