♡放課後みすてりあすいーつ!♡
『ん、そういう事だから……バイバイ。これからは普通に……だから、無理だって、駄目なの。じゃぁね』
一方的に通話を切ったみたい。
後半が早口だった。
話の内容が全く読めない……ヒントはゼロか。
収穫無しか。残念。
せめて相手の声が聞こえたら、何か分かったと思うけど……
「ミィ、綺鳴、何か分かった事ある?」
「さっぱりやわぁ……何話してんやろ?ポツポツ言うててよう聞こえんかったし」
実姉である綺鳴でさえお手上げか。
「……」
「ミィ?」
珍しいく美色が顎に手を当てて考え事してる。
そう言えば美色は、記憶力も良いけど耳も超地獄耳だった!
何か聞こえたのかも!
「ねぇ、ミィ。何か分かったの?」
「教えてーな、美色ちゃん!」
「うん、今の会話全部聞こえて、真相は分かった。けどね」
少しの間、美色は長いまつげを伏せた。
「……タイム、綺鳴、特に綺鳴」
真面目な表情で顔を上げる美色。