♡放課後みすてりあすいーつ!♡
「……ははっ、どこが真面目な話なのさ、お節介だなぁ……いないけど」
くしゃっと笑う燕。
「それ、ほんま?」
「なんで嘘だと思うのさ、好きな女の子出来てたら、真っ先に姉様に相談してるよ」
「あんた、嘘つく時耳たぶ触る癖あるからなぁ」
「あ……」
無意識に燕の右手は、髪の毛の下で耳を触っていた。
「うちは、燕を心配しとるんよ?最近様子おかしいし……何かあったんなら、相談乗るよ?」
「……」
「他の人には黙っとく。もしうちが口滑らしたら、うちを殺してもええ。興味本意やない、本気で聞いとんのや」
弟が自分の知らない所で悩んだり傷ついたりしていたら、助けてあげたい。
綺鳴は言葉通り、死ぬ気で燕を心配している。
「……引かれるかもしれないし」
「絶対引いたりせえへん」
「もし何かの間違いで、父様と母様に伝わったら……」
「うちは絶対言わへんて!もし耳に入ったとしても、うちが誤魔化すなり説得するなりしたるから!」