♡放課後みすてりあすいーつ!♡
ぎゅっと唇を結ぶ燕。
その表情には、迷いと罪悪感を感じられる。
「無理に言ってほしい訳でもないんやけどな。さっきと矛盾しとるかもしれへんけど、結局は燕自身の問題でもあるかもしれへんねんし」
問い詰めて無理やり吐かせるのも可哀想だ。
あの真面目で優しい燕がここまで隠す事なら、相当な事なんだろう。
「いや……やっぱり、姉様にはちゃんと言う!」
意を決して、燕は口を開いた。
「ごめんなさい、姉様。僕―――」
「……」
綺鳴は何も言わず、耳を傾ける。
「―――弥彦くんが好きなんだ」