♡放課後みすてりあすいーつ!♡

「ケーキと同じだよね。『ケーキ』って一括りにしても、形も味もみんなバラバラで、『正しい形』が存在しない」

美色は面白い考え方するな。

私達らしい例えだ。

恋に間違いなんて存在しないのかもね。

きっとその間違いも全部ひっくるめて、恋だから。

ほろ苦かったり、甘かったり、酸っぱかったり、後味が残ったり、形が歪だったり。

それでも、二人が笑顔でいられるなら、それで良いんじゃないかな。

「うちはそれより、燕に好きな人が出来た事が嬉しいわ〜♪」

綺鳴、本当に嬉しそう……

もしや。

「綺鳴、もしかして腐女子?」

「そんなんちゃうわ!!普通に弟が幸せそうで、嬉しいだけや!!からかわんといてぇな、時音ちゃん!!」

あら、違うんだ。

まぁ、何はともあれ、穏便に解決出来そうだ。

後は綺鳴に任せよう。

「じゃ、綺鳴、後は燕くんの事お願いして良い?」

「まかしとき〜。燕の口から話聞いて、相談とかも乗ってみるわぁ」

「よろしく。私達は帰るよ!良い結果期待してるね」
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