♡放課後みすてりあすいーつ!♡
「でも、私達は『謝礼金の代わりにお菓子を貰う』事でこの仕事やってんだよ。誰がお菓子くれるの?」
「そら、またうちの家が提供してる会社で―――」
「俺がくれてやるよ」
え?
『俺』?
相談部には、現在男子はいないし、オレっ娘もいない。
誰……?
「俺が犯人探しを依頼してやるっつってんだよ。しゃーねーから謝礼の菓子も用意する」
入り口を見ると、不機嫌そうな男子生徒が腕組みをして開いたドアに寄りかかっていた。
ネクタイの代わりに巻いた首輪みたいなチョーカー、第二ボタンまで開けたワイシャツ。
ブレザーを着る代わりに、ワイシャツの下に黒いTシャツを着ている。
誰がどう見ても着崩したスタイル。
うわ、不良だ〜……!
「君、名前は?」
彼の態度が気に食わないような美色が、喧嘩腰で声をかける。
「は?俺の事知らねぇの?嘘だろ?」
「言わないと調査受けてあげないよ」
私も言ってやった。
何こいつ。
人にモノを頼む態度がなって無さすぎ。